こどもの虫歯 なりやすい習慣3選とおすすめ予防方法5選

こどもの虫歯は20年~30年前と比べるとかなり少なくなっていますが、まだまだたくさんいますし、子供の虫歯は親御さんにとってとても心配な問題ですね。今回は子供の虫歯のなりやすい習慣3選とおすすめ予防方法5選について説明します。

こどもの虫歯 なりやすい習慣3選

日中の飲食の回数が多い

もともと子供は大人と比べて胃が小さく、一回の食事でたくさん食べることができないので、どうしても1日3回の食事に加えて、おやつ等で捕食が必要になるものです。食事の回数が多いことはつまり、虫歯菌にエサを与えている回数が多いのと同じ。もし、3回の食事に加えておやつ以外に牛乳やジュースなど飲む回数が多ければ多いほど、虫歯のリスクは高くなります。

口の中に食べ物が入っている時間が長い

子供のころはどうしても食事に集中して短い時間で切り上げるのはなかなか難しいと思います。早食いになるのは噛む回数が少なくなるのでよくないですが、食事以外の時間が長くなる場合は大人が声掛けをするのが大切です。また、おやつにアメやガム、キャラメルなど口の中に長くとどまってしまうものはおやつとしては最適とは言えないです。おやつを食べるときに遊びながら食べるとだらだら食べたり飲んだりしがちになるので、おやつの時間はしっかり決めてできるだけ同じ時間に取るようにしましょう。

寝る前に飲食習慣がある

寝ているときは唾液の量が少なくなり、虫歯のリスクが最も高くなる時間帯です。断乳後で、寝る前に口寂しくて哺乳瓶に牛乳ジュース経口補水液などを飲んでしまう場合や、シロップのお薬も虫歯の原因になります。

幼児期の虫歯は、歯磨きをしっかりしたかどうかよりも食生活に強い影響を受けると言われています。以前は砂糖を摂ってるかどうかが虫歯のリスクとしてよく言われていましたが、現在は砂糖だけではなく糖質全てが虫歯菌が歯を溶かす原因となると考えられています。糖質は果物、乳製品、穀類など毎日食べているほとんど全ての食品に含まれています。

こどもの虫歯おすすめ予防法5選

お茶好きのすすめ

水分補給するものをお茶かお水のみにしましょう。ジュースはパックジュースなど小分けにして一回で飲み切れる量にし、特別な時やおやつに合わせて飲むようにしましょう。牛乳は栄養を取るものとして考え、食事と一緒にまたは、食後に取るようにしましょう。ジュースや牛乳はどちらも過剰になると、ごはんが進まなかったり、虫歯の原因になります。

よくかむことのすすめ

よくかむことは様々な良いことがあります。

  • 唾液がたくさん出て、口の中の清掃効果が高まり、虫歯の予防につながる
  • 満足感が大きくなり、食べ過ぎの防止につながる
  • 脳にへの血流が増え、脳が活性化する

かむ回数を増やすには、急いで食べない、一人で食べない、ながら食べをしない(テレビは消すなど)、汁物でもしっかりかんで食べる、シュガーレスのガムをかむなどがあります。

歯科健診のすすめ

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯菌は存在しません。虫歯菌は体にとって有益な菌と一緒に、身近な家族のお口の中や、よく保育をしてくれている方、また、同じ保育園の園児などからお子さんの口の中にうつり、定着していきます。これは、赤ちゃんのお口の中に歯が生え始めたころから始まり、3~4歳ころまでにお子さんの口の中にいる菌のタイプが決まります。この時期を「感染の窓」と言います。このことから、まず保護者の方が健診を受けて、お口の中の状態を正しく知り、できるだけ、虫歯菌の数を減らすことがお子さんの虫歯予防につながると言われています。お子さんが歯が生え始める1歳ころから「かかりつけ歯科医」を持ち、定期的に状態を確認してもらうことや、わからないことや不安なことを質問できる環境を作っておくことが大切です。

規則正しい生活習慣のすすめ

生活習慣が虫歯に?と思われるかもしれませんが、虫歯は予防や早期治療ができる病気です。

生活習慣の悪循環から虫歯ができやすいお口の中の環境になる例を紹介します。

  • 夜が遅くて朝起きれない 

 朝起きる時間が遅くなると朝食をしっかり食べることができません。口の中の唾液も出ないままです。また、朝 歯磨きする時間もなくなります。朝食がしっかりとれていないとすぐにおなかが空きます。そうなると遊びに集中できずにすぐお菓子やジュースが欲しくなります。そうしてちょこちょこ食べをしている間に昼ご飯になります。おやつでおなかが満たされているのでおひるごはんはまともに食べれません。そうなるとまたすぐおなかがすいておやつが欲しくなります。この繰り返しで、ごはんが少ないと間の飲食回数が増えがちになります。そして朝が遅いと夜も眠くなりません。

早起きの習慣は虫歯の予防にも効果的だと思います。

フッ素のすすめ

フッ素(フッ化物)を歯に塗ると、歯の結晶がフッ素を取り込んで、フルオロアパタイトという普通の結晶よりも丈夫な結晶になり、虫歯菌がつくる酸に強くなります。また、歯の周りにフッ素があると、一度溶け出した結晶成分を治す(再石灰化)する力が増します

毎日の歯ブラシに合わせたフッ素はジェルタイプのものでフッ素濃度が~900ppmのものがおすすめです。ジェルタイプの歯磨き粉は歯ブラシ後にうがいの必要がなく、歯磨きを嫌がる小さいお子さんでも使いやすいです。

また、歯科医院での定期健診では濃度の高い(9000ppm)フッ素を塗布してもらいましょう。半年に1回以上塗布すると、虫歯予防に効果が高いと論文等で証明されています

まとめ

こどもの虫歯 なりやすい習慣 3選

  • 日中の飲食の回数が多い
  • 口の中に食べ物が入っている時間が長い
  • 寝る前に飲食習慣がある

こどもの虫歯  おすすめ予防法5選

  • お茶好きになろう
  • よくかむ習慣をつけよう
  • 歯科検診を定期的に受けよう
  • 規則正しい生活習慣で過ごそう
  • フッ素を活用しよう

いかがでしたか。

こどもの虫歯は歯磨きも大切ですが、その前に生活習慣がとても大切です。この記事がお子さんの虫歯を一つでも減らせたら幸いです。

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