歯磨きはむし歯予防に大切って聞くけど一日何回すればいいのか悩んだことはないですか?
毎食後?おやつを食べた後も必要?一日1回でもいいのかな?今回はそんな疑問についてエビデンスに基づいて解説します。
Contents
むし歯にならないために歯磨きは1日何回必要?
結論
少なくとも1日2回
歯磨きの回数がむし歯発生に与える影響について
歯磨きがむし歯発生に与える影響については2016年に発表されたエビデンスレベルの高いシステマティックレビューで以下のように報告されています。
結論
歯磨きの回数が少ないとむし歯になりやすい
歯磨きの回数別 むし歯のなりやすさの倍率
歯磨きの回数が多い人<歯磨きの回数が少ない人 オッズ比1.5倍
歯磨き1日2回以上<歯磨き1日2回未満 オッズ比1.45倍
歯磨き1日1回以上<歯磨き1日一回未満 オッズ比1.56倍
歯磨き1日3回以上≒歯磨き1日3回未満 有意差なし
歯磨きの回数が少ない人の乳歯はむし歯になりやすい オッズ比1.75倍
歯磨き回数 | リスク | 歯磨き回数 | オッズ比 |
多い人 | < | 少ない人 | 1.56倍 |
多い人(永久歯) | < | 少ない人(永久歯) | 1.39倍 |
多い人(乳歯) | < | 少ない人(乳歯) | 1.75倍 |
1回以上 | < | 1回未満 | 1.45倍 |
2回以上 | < | 2回未満 | 1.56倍 |
3回以上 | ≒ | 3回未満 | 有意差なし |
これらの結果から、推奨される歯磨きの回数は2回以上となります
国際的に推奨されている歯磨きの回数は
日本;1日2回
アメリカ:1日2回
スウェーデン:1日2回
スイス:1日3回 少なくとも2回
オーストラリア:1日2回
歯磨きの回数が多いと、むし歯予防効果が高まる理由
①プラーク(むし歯菌の塊)が除去できる。
②むし歯菌がプラークを作ったり酸を出す前に原因となる食べかすを除去できる。
③フッ素を塗布する回数が増える(フッ素含有歯磨剤を使った場合)
この研究では、歯磨きの回数が多い人は健康意識が高く、食生活も影響している可能性があると述べています。
まとめ
いかがでしょうか。
今回紹介した論文はかなり質の高い論文であり信用できる内容です。
歯磨きの回数の目安としては少なくとも2回(朝と夜)、
歯ブラシで自分がプラークをとれているか自信がなかったり、最近むし歯ができて治療に通っている方は3回するように心がけましょう