歯のことを真剣に考える 
お口のケアに熱心な人でも意外と忘れていることが多いのが舌のお掃除です。舌の汚れである舌苔は口臭の原因でも最たるもののひとつです。
舌苔ってどんなもの？
口臭の原因は、87%が口の中にあることが研究で明らかにされています。口の中にいる嫌気性菌という種類の細菌が、タンパク質やアミノ酸を分解して揮発性硫黄化合物(VSC: Volatile Sulfur Compounds)という物質を作ります。これが口臭の主たる原因物質です。VSCは舌の上で最も多く作られます。これは舌に白い苔状のもの（舌苔）が付着するためです。そのため、口臭の予防のためには歯磨きに加えて舌清掃を行って舌苔を除去し、舌を清潔に保つことが最も効果的です。
舌ブラシ今日からはじめてみませんか？
舌ブラシ選び方のポイント
舌を傷つけないよう柔らかめの毛のブラシか毛のついていないブラシを使いましょう。
舌ブラシ使い方
舌ブラシ使い方のポイント
鏡を見ながら、舌を思い切り前に突き出して、舌の後方に舌苔がついていないか確認。
- 舌の奥から手前に、力を入れずに、表面をなぞるようにブラシを動かしましょう ※
- 唾液を介して舌の汚れがおなかに広がらないよう、一回磨くごとに舌ブラシとお口をすすぎましょう
- 舌ブラシの先に汚れ（舌苔）がついてこなくなるまで行いましょう。
※この時に息を数秒間止めながら行うと、おえっとなりにくいです。
舌ブラシ注意点
舌はデリケートなので磨きすぎに注意が必要です。
舌乳頭の白い点が見えるようなら、舌ブラシで磨く必要はありません
舌ブラシいつがベスト？
一日の舌ブラシの回数は、起床時の一回で大丈夫です。それ以上行うと舌の粘膜を傷つけるおそれがあります。また舌に傷や口内炎、潰瘍があるときは、舌清掃を中止してください。
また朝は生理的口臭が一番強くなるタイミングでもあるので、朝に舌ブラシを行うことが口臭予防には効果的です
いかがでしょうか。口臭が気になる方はまず歯磨きに加えて朝の舌ブラシも習慣にしていただくといいですね。
